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体調不良の原因はタンパク質不足かもしれない?【タンパク質で元気な体を取り戻そう!】

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2021.10/4
一部内容を修正しました

皆さんは
脂質』『糖質』『タンパク質』の中で、
最も気にしている栄養素は何でしょうか?

やはり
脂質』や『糖質』が気になりますか?

私が一番気にしているのは
ズバリ
タンパク質
です!

これを読めば
脂質』や『糖質』ばかり
気にしているあなたも、
きっとタンパク質の重要性に
気づいて頂けるはずです。

タンパク質とは?

タンパク質は
体のあらゆる場所に存在します。

『筋肉』
『臓器』
『皮膚』
『骨』
『歯』
『毛髪』
『腱』

これらの主要成分となっている他、
体の機能を調整する
ホルモン酵素抗体
などの材料でもあります。

では
タンパク質は体を構成する全成分のうち、
どのくらいの割合を
占めているのでしょうか?

成人の体組成(体重60kgの場合)

  • 水分【62.6%】
  • タンパク質【16.4%
  • 脂質【15.3%
  • ミネラル【5.7%】
  • 糖質【1%未満

体の半分以上を占める水分を除くと、
タンパク質
脂質の割合が多い事が分かります。

食事から摂取する栄養素の中では、
どうしても
炭水化物(糖質)』の割合が
多くなってしまいますよね?

しかし体組成で見ると
糖質1%未満
とごくわずかです。

これは
糖質が
エネルギー源として消費されているから
さらに余分な糖質は

脂肪として
蓄えられてしまうからです。

摂り過ぎた糖質脂肪

そして、
この『脂肪』の燃焼
大きく関わっているのが
タンパク質なんです。

エネルギーを燃やすため
酵素』や『ホルモン』などの
材料となっています。

ですからタンパク質
痩せやすく、太りにくい体のベースとなる
『基礎代謝』
を維持するのに重要な栄養素なわけです。

体内でのタンパク質の役割

人間の体内には、
約3~10万種のタンパク質が存在していて、
それぞれが独自の働きをしています。

タンパク質の種類と働き

【収縮タンパク質】

体を動かす

【運搬タンパク質】
栄養や酸素を運ぶ

【結合タンパク質】
カルシウムと結合

【防御タンパク質】
免疫機能で体を守る

【ホルモン】
成長を促し、
生命活動の調整や
 
生体の恒常性を維持する

【構造タンパク質】
体の構造を維持する

【触媒や酵素になるタンパク質】
【レセプター】
光や匂い、味を感じるタンパク質

これだけを見ても、
タンパク質が体内で
どれほどたくさんの重要な役割を
果たしているかが伺い知れます。

タンパク質が不足すると
人はどうなるのか?

①筋肉量が減少する。

筋肉を作る材料となるのは
タンパク質です。

低カロリーの食事や高脂肪の食事に偏ると、
体内のタンパク質が不足して
筋肉量も減少してしまいます。

結果として基礎代謝量が落ちて
太りやすく痩せにくい体質になってしまうのです。

②髪の毛や肌のトラブル

肌のハリやツヤ、弾力を維持する
コラーゲン
タンパク質から構成されています。

体内のタンパク質が不足してしまうと、
コラーゲンそのものが減少してしまいます。

皮膚組織の大部分を占める
『真皮』の材料となっているのも
コラーゲンです。

コラーゲン
エラスチン』という体の構造を担う
構造タンパク質】が加わって、
肌に弾力を与えています。

タンパク質が不足することで
エラスチン』の働きが弱くなり、
シワやたるみの原因になります。

また、
髪の毛の大部分は
ケラチン
と呼ばれるタンパク質で構成されています。

タンパク質不足になると、
枝毛や切れ毛の原因にもなり、
薄毛を招く可能性もあるので要注意です。

③集中力、思考力の低下

やる気の源
ドーパミン
気持ちを落ち着かせる
セロトニン
などの神経伝達物質は、
アミノ酸
(タンパク質を作る最小成分)
からできています。

そのためタンパク質が不足すると
神経伝達物質が作られず、
脳の働きが鈍くなり
集中力や思考力が低下してしまいます

④謎の体調不良

心身の不調
さまざまな要因によって起こりますが、
体内のタンパク質不足が原因となって
不調を招いているとも考えられます。

どこも悪くないのに
疲れが取れない
体がダルい
頭がスッキリしない
などを感じている人は、
タンパク質が足りていない
可能性があります。

症状を悪化させないためにも、
まずはタンパク質をしっかりと補いましょう。

タンパク質の特徴

①体はタンパク質でできている。

私たちの体の構成成分は水分を除くと、
その半分が『タンパク質』でできています。

筋肉だけでなく、
内臓など体のあらゆる組織をつくり、
ホルモン』『酵素』『免疫物質
をつくりだす材料でもあります。

タンパク質
『炭水化物』『脂質』とともに
三大栄養素と呼ばれ、
心身のさまざまな働きに
深く関わっています。

②タンパク質は貯められない。

タンパク質』は脂肪のように
体内に貯めておくことができません。

常に体内で分解と合成を繰り返し、
絶え間なく消費されているので、
毎日摂取し続けなければならない
栄養素なんです。

しかも加齢とともに
タンパク質の合成能力は低下していきます。

タンパク質が不足すると、
活力の減退や肌荒れ
免疫力の低下』など
心身に悪影響をもたらすので
気を付けなければいけません。

③体内では合成できない「必須アミノ酸」

そもそも『タンパク質』とは、
『アミノ酸』の集合体のことです。

タンパク質の種類は、
約10万種あると言われていますが、
そのいずれもが、
わずか20種類のアミノ酸の
順序や組み合わせの違いによって
つくられています。
 

このうち体内で合成できない9種類は
*必須アミノ酸と呼ばれ、
食事からしか摂取できないアミノ酸です。

*必須アミノ酸

トリプトファン、リシン(リジン)、
メチオニン、フェニルアラニン、
トレオニン、バリン、ロイシン、
イソロイシン、ヒスチジン

1日に必要なタンパク質の量とは?

タンパク質
『炭水化物(糖質)』や『脂質』とともに
エネルギー産生栄養素】の1つです。

日本人の『食事摂取基準』によると、
一般の人が必要とするタンパク質の量は、
体重1kgあたり0.8g】です。

体重が60kgの人なら、
1日当たり【48g】の
タンパク質の摂取が目安となります。

育ち盛り(15~17歳)であれば、
1日あたり【65g】の推奨量が定められています。

ただし、
運動後や
筋力アップを目的とした場合の摂取量は
以下のように変化します。

1日に必要なタンパク質の摂取量

⚫️運動をしていない人

体重1kgあたり0.8~0.9gが必要摂取量

(体重60㎏の人なら48~54g

⚫️フィットネスなど軽い運動をしている人

体重1kgあたり1.2~1.5gが必要摂取量

(体重60㎏の人なら72~90g

⚫️筋肉トレーニングしている人

体重1kgあたり2gが必要摂取量

(体重60㎏の人なら120g

1日に必要な
『タンパク質量』を摂取するには、
何をどれくらい食べれば良いのか?

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タンパク質は主に、

』『』『
大豆製品
乳製品
穀物』『野菜

などに含まれています。

仮に
ゆで卵だけで
1日に必要なタンパク質量を
摂取しようとすると、
『7.7個』
1日におよそ
8個のゆで卵
を食べなければなりません。

では、
比較的タンパク質量が多い
肉類』『豆類』『穀類
はどうでしょうか?

比較してみましょう。

肉類

【100g中のタンパク質量】

  • 鶏ササミ(加熱後)/約27g
  • 豚ロース脂付(焼き)/約27g
  • 牛サーロイン(加熱前)/約22g

体重60kgの人が
1日に必要なタンパク質量
48g以上を摂取するには

  • 鶏ササミ(加熱後)およそ178g~
  • 豚ロース脂付(焼き)およそ178g~
  • 牛サーロイン(加熱前)およそ218g~

 筋力アップの為の食事であれば、
このおよそ
3倍の量
1日に食べる計算になります。

豆類

【100g中のタンパク質量】

  • 大豆(水煮)/約13g
  • 大豆(蒸し)/約17g
  • 枝豆(ゆで)/約11.5g

体重60kgの人が
1日に必要なタンパク質量
48g以上を摂取するには

  • 大豆(水煮)/およそ369g~
  • 大豆(蒸し)/およそ282g~
  • 枝豆(ゆで)/およそ417g~

大豆は脂質量が少なく
肉類には含まれない
食物繊維が豊富です。

カルシウムも牛乳と同量含まれます。

このように大豆には
肉類に比べて
タンパク質量が少ないとはいうものの
肉類にはないメリット
がたくさんあります。

また、
枝豆の『糖質』は他の豆類よりも低いので、
大豆』は
ダイエット中や
筋トレ中の方にオススメです。

穀類

【100g中のタンパク質量】

  • とうもろこし(ゆで)/約3.5g
  • キヌア(炊き)/約4.4g

世界三大穀物の1つである
とうもろこし』は、
糖質が豊富で
エネルギー量が高い食材です。

穀類の中ではタンパク質が多く、
タンパク質の体内利用に欠かせない
ビタミンB6』が
肉類と同程度含まれています。

その他

(以下すべて100g中のタンパク質量)

  • 納豆(糸引き)/約16.5g
  • 豆腐(木綿)/約6.6g
  • ブロッコリー(ゆで)/約3.5g

こうしてみると
1日に必要なタンパク質量を摂取するのは
なかなかの至難ですよね。

それだけ私たちは日常の食生活で
タンパク質を摂取できていない
ということです。

食事だけで摂取できない分は、

プロテイン』等の
サプリメント
併用するのがオススメです。

プロテイン
日本語で『タンパク質』という意味です。

筋肉ムキムキの人だけが
飲んでいるイメージがあると思いますが、
ウォーキング程度の軽い運動ができる人なら
是非飲むべきです。

運動できない人でも食事に偏りがある場合や
肉類から
タンパク質を摂取できない事情のある人も
ソイプロテイン』のような
大豆由来の
タンパク質を飲んでみてください。

タンパク質は体に貯めることができません!

毎日摂り続けなければならないのです。

是非一緒に摂りたい!
タンパク質の吸収を助ける栄養素

【ビタミンB6】

ビタミンB6は、
タンパク質の代謝に欠かせない成分です。

タンパク質を代謝させて
エネルギーを生成したり、
血液や筋肉の生成を助けます。

魚介類では『マグロ』『カツオ』など、
肉類では『レバー』などに含まれています。

【マグネシウム】

マグネシウム
300種もの酵素反応に関わっている
といわれます。

【タンパク質の合成】

【神経伝達の制御】

【心機能の維持】

【神経伝達】

【筋収縮】

【血圧調節】 など

マグネシウムが不足していると
体に貯蔵されているエネルギーを
上手に使えないこともあります。

マグネシウム
海藻類』『豆類』『種子類
モロヘイヤ、ホウレン草
などに含まれています。

【糖質】

余分な糖質は
脂肪に変わってしまうので、
できれば控えたいですよね。

とはいえ
糖質
タンパク質の吸収に大きく関わっています。

血中に糖分が流れ始めると、
インスリンが分泌され、
タンパク質も一緒に取り込もうとするので、
より効率的な吸収が見込めるのです。

また、
体内の糖分が少ないと
エネルギー源となる成分がないので
タンパク質を分解してエネルギーに変えよう
とする働きが起こります。

せっかく摂取したタンパク質
糖質不足になると
分解されてしまうので要注意
です。

トレーニングしても
筋肉量が増えにくくなりますよ!

タンパク質が
十分に摂取できるようになったら、
見た目や体調に良い変化が
起きるかもしれません。

これを機に
タンパク質
に注目してみてはいかがでしょうか?

最後までお読みいただき
ありがとうございました。