- 飲食店で飲む生ビール…中ジョッキ¥500は高いのか?安いのか?
- 意外と知らない驚きのドリンクの原価
- カクテル、ハイボールは『安くて濃い』が良心的
- 飲み放題は得なのか損なのか?TPOで使い分けるのが正解!
飲食店で飲む生ビール…中ジョッキ¥500は高いのか?安いのか?
生ビールは
一般的に20リットル(仕入れ値およそ10‚000円)の生樽から、
中ジョッキ約400ml(泡込み)で
『65杯取れる』とされています。
これだと
一杯あたり約154円の計算になります。
しかし
ロスやビールの量と泡の量が
注ぐ人によって一定にならないので、
一杯あたりの原価は
『約160円前後』と考えてよいでしょう。
(ブランドによって160円~200円になるものもあります。)
販売価格を求める計算式は
原価÷原価率=販売価格
良心的な店なら原価率は平均30%ですから</p >
160円(原価)÷0.3(原価率)=約533円(価格)
となります。
ただし、中ジョッキの規格は
『350ml~500ml』
ピルスナー(足のついたグラス)の場合
『320ml~400ml』
とグラスの大きさに差があります。
使用するグラスが
『350ml~400ml』なら
1杯あたり500円~550円が妥当な販売価格と言えます。
『400ml~500ml』なら
550円~600円でも妥当でしょう。
ただしグラスが大きくなった分、
泡の量も多くなるので
ビール自体の原価はそんなに変化しません。
気になる方は
『中ジョッキの量はどれくらいか?』
ってスタッフに聞いてみてもよいかもしれません。
生ビールの価格を目安にすれば、
その店が『高い店か安い店か』の判断材料にもなりそうです。
意外と知らない驚きのドリンクの原価
各ドリンクの原価
⚫️生ビール150円~
適正価格¥500~(原価率30%)
⚫️ハイボール50円~80円
(ウイスキーの種類や量により異なります。)
適正価格¥500~¥800(原価率10%前後)
⚫️カクテル30円~100円
(内容や使用するお酒の種類により異なります。)
適正価格¥300~¥1‚000(原価率10%)
⚫️ウーロンハイ30円~40円
適正価格¥300~¥400(原価率10%)
⚫️各酎ハイ80円~
適正価格¥400~(原価率20%~)
⚫️ソフトドリンク10円~30円
適正価格¥200~¥600(原価率5%)
(ファミレスのドリンクバーは1杯あたり5円~と言われています。)
原価率の設定は各店によって異なりますが、
生ビール以外の
ほとんどのドリンクの原価率は
『10%前後』と、
『いかに飲食店がドリンクを売ることで儲けているか』
がお分かり頂けるでしょう。
カクテル、ハイボールは『安くて濃い』が良心的
カクテルの公式レシピで作られたものであれば、
スピリッツ(ベースとなるアルコールの種類)
によって多少の差はあるものの、
平均『700円』が妥当な販売価格です。
(フルーツなどが付属する場合は割高)
ソーダやジュースで割るようなカクテル(ハイボールなど)なら、
アルコールの割合が適量かどうか、
アルコール度数が適正かどうかを判断しますが、
わざわざそんなことを気にして飲む人はいないでしょう。
普通にアルコールを感じ取れて、
『500円~600円』なら『良心的な値段かな』
と思ってよいでしょう。
(グラス300ml~350ml)
飲み放題は得なのか損なのか?TPOで使い分けるのが正解!
飲み放題の場合は何を何杯飲むかによります。
飲み放題は『2時間1500円』としている店が一般的でしょう。
単品価格500円の生ビールを3杯飲むのと同じです。
『元』を取ろうと思ったら、
原価100円のカクテルで
『15杯』以上、
原価160円の生ビールでも
『10杯』飲まないと
『元』を取ることはできません。
では一般的に
人は2時間の間にどれくらいアルコールを飲めるのでしょう?
2時間で飲むことができる
アルコール杯数の平均
女性 4杯~5杯
男性 5杯~6杯
2時間ただ黙々と酒を飲むだけなら
もう少し飲めるのでしょうが、
会話したり食事を楽しみながらであれば、
2時間だと5杯前後が平均になるのでしょう。
飲み放題は、
ドリンク原価で『元を取ろう』と考えるより、
『ドリンク単品で頼むより得かどうか?』
を考えたほうが良さそうです。
何よりお酒は楽しく飲むのが一番ですから。
一般的な居酒屋の単品ドリンク価格の平均は
『650円前後』です。
3杯以上飲むことが確定なら、
飲み放題にしたほうがお得なのかもしれません。
(飲み放題価格1‚500円~2‚000円の場合)
ただし飲み放題とは言え、
注文できるドリンクに制限があります。
(店により異なります)
『飲み放題専用メニュー』の中からの注文となるので、
飲みたいものを飲めないというリスクはあります。
(原価の高い生ビールは含まれないとか)
しかも店によっては、
飲み放題用に作るカクテルのアルコール量は
通常のものより少ないとも言われます。。。
とりあえず
たくさん飲みたいと言う人にとっては
『飲み放題』はお得なのかもしれませんが、
そうでなければTPOによって使い分けたほうがよさそうです。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。