健康効果に欠かせない栄養素として、
必ずと言っていいほど登場する
食物繊維✨
腸活だけでなく
様々な病気の予防に役立っています!
食物繊維とは
食物中に含まれる
難消化性成分の総称。
難消化性成分の総称というだけあって
細かく分類すると
食物繊維のなかには
複数の成分が存在しています。
そしてそれぞれに
得られる健康効果が
微妙に違うんです!
Σ(゚□゚;)なんとっ!
食物繊維の歴史
古代ギリシャでは食物繊維を含む食品は、
『便秘予防の効果がある』
と既に知られていました。
しかし
食物繊維自体に栄養価はなく、
食べ物の残りカス
でしかないと考えられていたのです。
研究者達が
食物繊維に関心を持つようになったのは、
1900年代を過ぎた頃。
コーンフレークでお馴染みの
アメリカケロッグ社が
食物繊維豊富な
ブランフレークスを開発した頃からです。
当時ケロッグは、
ブランフレークスが
大腸炎患者に対して影響があることを
確認しています。
やがて食物繊維が
腸以外にも様々な健康効果を持ち、
人間にとって必要な栄養素の一つである
とまで言われるようになったのです。
(◎_◎)フムフム!
現在食物繊維は
タンパク質、
脂質、
糖質、
ミネラル、
ビタミンの
5大栄養素に並び、
第6の栄養素
として
さらなる研究が進められています。
不溶性食物繊維
私たちが日常、
食事から摂取している食物繊維の
およそ
8割が不溶性食物繊維
だと言われています。
不溶性食物繊維は
水に溶けにくい性質を持ち、
消化されずに残った糸状の繊維は、
腸で水分を吸収して
数倍~10倍以上にも膨らみます。
これが腸を刺激して、
腸内の動きを活発にするのです。
また
不溶性食物繊維の多くは、
乳酸菌やビフィズス菌といった
善玉菌のエサ(プレバイオティクス)
となって腸内環境を整えています。
不溶性食物繊維の種類
セルロース
効果
●便通改善
●腸内善玉菌の活性化
セルロースを含む食品
(植物全般)
大豆、ごぼう、アボカド、キウイ、
とうもろこし、ナタ・デ・ココなど
リグニン
効果
●便通改善
●コレステロール値の低下
●血糖値上昇の抑制
●大腸がんの予防
リグニンを含む食品
チョコレート、ココア、
ピーナッツ、ベリー類の種、梨など
水溶性食物繊維
水溶性食物繊維はその名のとおり、
水に溶けやすい性質を持っています。
水に溶けた食物繊維は、
ゲル状(ゼリー状)になって
余分な栄養素(糖質など)や
コレステロール、ナトリウムなどの
体内への吸収を阻害します。
水溶性食物繊維の種類
ペクチン
効果
●整腸作用(便秘・下痢の双方改善)
●腸内善玉菌の活性化
●コレステロール値の低下
●血糖値上昇の抑制
ペクチンを含む食品
リンゴ、ミカン、ベリー類、
人参、なす、パプリカなど
アルギン酸
効果
●血圧上昇の抑制
●便通改善
●コレステロール値の低下
●満腹感の持続
アルギン酸を含む食品
ワカメ、昆布、ひじき、もずくなど
グルコマンナン
効果
●便通改善
●腸内善玉菌の活性化
●コレステロール値の低下
●血糖値上昇の抑制
●満腹感の持続
グルコマンナンを含む食品
こんにゃく
βグルカン
効果
●免疫細胞の活性化
●便通改善
●腸内善玉菌の活性化
●コレステロール値の低下
●血糖値上昇の抑制
●満腹感の持続
βグルカンを含む食品
キノコ類、大麦、もち麦、酵母など
ポリデキストロース
効果
●腸内善玉菌の活性化
●血糖値上昇の抑制
●コレステロール値の低下
ポリデキストロースを含む食品
特定保健用食品など
難消化性デキストリン
効果
●整腸作用
●肥満防止(内臓脂肪の低下)
●血糖値上昇を抑制
●血中中性脂肪上昇の抑制
●ミネラル吸収の促進
●大腸がんの予防
難消化性デキストリンを含む食品
特定保健用食品など
健康効果別
オススメ料理5選
1.お通じを良くしたい
五目煮
(写真はイメージです)
セルロースが豊富な
ごぼう、大豆、人参、
グルコマンナンを含んだ
こんにゃく、
βグルカンを含んだ
しいたけを使った
五目煮は
便秘の解消・改善にオススメの副菜です。
食材のすべてが食物繊維ですから
便通改善以外の効果も期待できます!
2.善玉菌を増やして
腸内環境を整えたい
フルーツヨーグルト
(写真はイメージです)
善玉菌を増やして腸内環境を整えるなら
セルロースやペクチン
を含んだフルーツが効果的!
リンゴ、キウイ、ベリー、パイナップル
などを使った
フルーツヨーグルトがオススメ✨
ビフィズス菌や乳酸菌を含んだ
ヨーグルトと合わせることで
食物繊維とWの効果で
腸内フローラを整えます。
3.糖質の吸収を抑えたい
(糖尿病予防)
ナスとパプリカの中華炒め
(写真はイメージです)
血糖値の上昇を抑えるには、
ペクチンを含む野菜、
人参、なす、パプリカをたっぷり使った
中華炒めがオススメ!
しいたけやこんにゃくを加えれば
より効果的です。
4.血圧の上昇を抑えたい
(高血圧予防)
海藻サラダ
(写真はイメージです)
血圧の上昇を抑制するには、
アルギン酸が豊富な海藻類が効果的。
わかめやフノリなどを使った
彩豊かな海藻サラダがオススメ!
食物繊維の種類の一つ
キチン・キトサンを含む
キノコ類をプラスすれば
その効果も抜群です!
5.コレステロール値を抑えたい
(動脈硬化の予防)
ショコラ&ベリー
(写真はイメージです)
一見
健康とは無縁そうなチョコレートとココア、
そしてベリーの組み合わせ。
実は
食物繊維リグニンが豊富なので
コレステロール値の抑制だけでなく
大腸がんの予防
にも効果が期待されています。
さらに
ベリー類に含まれるペクチンが
気になる糖分の吸収を抑えてくれます。
(*^ー゚)b グッジョブ!!
とはいえ
食べ過ぎには注意しましょう!!
コレステロール値は下がっても
生クリームやスポンジの
カロリーは下げられませんからね。
Σ( ̄□ ̄;)ハッ!
リグニン、ペクチンのほかにも
アルギン酸、グルコマンナンなど
食物繊維の多くは
コレステロール値を下げる
作用を持っています。
特に
メカブやオクラ、モロヘイヤなどの
ヌルネバ系の
水溶性食物繊維は効果抜群です!
1日に必要な
食物繊維の量は?
日本人の食事摂取基準(2020年版)によれば
食物繊維の1日の目標摂取量は、
18歳から64歳の
女性で18g以上、男性だと21g以上です。
この量は
比較的食物繊維の多い
アボカドでも3個分程度、
りんごならおよそ4個分に相当します。
現代の食生活で
この量の食物繊維を摂取するのは、
現実的にしんどいですよね?
日本人の平均摂取量を見ても
1日あたり
およそ5g~6gほど不足しているようです。
ですから
食事だけで摂取しきれない分は、
食物繊維を含む
特定保健用食品
などを取り入れてもよいのかもしれません。
最後までご覧いただき
ありがとうございました。